新宿区で日帰り大腸ポリープ切除
大腸ポリープを日帰りで切除できる病院をお探しなら
東新宿駅・新宿3丁目E1出口徒歩3分の東新宿りん内視鏡内科クリニック
大腸ポリープの切除を日帰りで積極的に行っています
当院が他院と違うのは大き目のポリープの切除や直腸カルチノイド(内分泌腫瘍・NET)の治療といった通常入院を勧められる治療を日帰りで行っていることです
東京都新宿区で日帰りで大腸ポリープの切除を行える病院をお探しならご相談ください
今回は当院で施行可能な日帰り大腸ポリープ切除術に関して解説します。
様々なクリニックで日帰り大腸ポリープ切除術と記載されているとは思いますが、小さいポリープでしたら通電をしないCSP(Cold snare polypectomy)という方法が主流で、合併症のリスクがほとんどなく、検査と同時にこの手技を行うのは今や内視鏡専門医であるならば当然のたしなみであり、むしろやっていない方が少数派ではないでしょうか。
この検査と同時のCSPをもって日帰り手術というのは過剰表現と思っています。なぜなら昔はCSPが主流でなく、どんなポリープも通電・入院が当たり前でしたが、今やほとんどの施設がCSPを行っており、ポリープ切除のための入院適応はかなり減っていると思います。
入院施設のある病院でも入院となるような病変を日帰りで行うことが真の日帰り手術と考えており、当院ではそういった治療を今までの経験を活かし院長は行っています。
そもそも大腸ポリープとは
まず、第1にポリープの定義とは、管腔に向かって隆起する構造のことを定義し、その正体(良悪性)は問わないとされています。
つまり、大腸の中でポコッと突起した何かがあれば全部ポリープです。
それは、腫瘍性の腺腫や癌かもしれないし、過形成ポリープや炎症性ポリープかもしれないし、何でもない正常構造だけど粘膜が伸びただけの構造CMSEP(colonic muco-submucosal elongated polyp)というものかもしれないということです。粘膜下腫瘍やカルチノイドといった特殊なものもあります。
ですので、ポリープというのはただの形で、その正体が重要ということです。
内視鏡医は見た目でどのようなものか判断して、切除するといった感じです。基本的に大概は腫瘍性(腺腫・癌)なので切除を推奨されます。
当院で行う大腸ポリープ切除術
色々あるように見えますが、細かいことはおいて、輪っかがかけれるなら輪っかをかけてとる、かからないならナイフで切るの二択です。
輪っかをかける(CSP、ポリペクトミー、EMR、EMR-L)、ナイフで切る(Hybrid ESD、ESD)
・CSP
輪っかをかけて電気を通さずに切る
一番メジャーです。早くて、合併症が少ないです。ただ10mmくらいが限界です。
・ポリペクトミー
輪っかをかけて電気を通して切る
CSPでは切り切れない大きさの時は電気の力がいります。
・EMR
水で浮かせてから輪っかをかけて電気を通して切る
とりづらい場所にあるときや形状的にとりづらそうなときに下に水を入れてとりやすくしたり、深いがんを疑うときに、深く取るために使います。
・EMR-L
直腸カルチノイド(NET)に
ゴムバンドをかけて深い層にある病変を持ち上げてから輪っかをかけて電気を通して切る
・Hybrid ESD
ナイフで周りを切って、下の層も切ってから、最後に輪っかをかけて電気を通して切る
ナイフ+輪っか一体型の特殊な器具を使います
・ESD
輪っかは使わずナイフでとり切ります。
※特殊器具
①留置スネア+ポリペクトミー
巨大有茎性病変に適応
出血予防に留置スネアという根元を縛る器具を用いて、茎を縛ったうえで、切除
②EVLにてEMR-L
静脈瘤の止血に使うゴムバンド(EMR-L)を用いて、深い層に病変がある直腸カルチノイドを根元から縛り上げて一括切除
日帰り入院のリスク・入院の必要性
日帰り入院のリスクは、術後の合併症に関してかと思います。
入院の必要性も同様で基本的に術後の経過観察目的です。また治療に時間がかかる可能性を考慮して入院にしている節があります。
内視鏡手技の合併症で注意するのは基本的に出血と穿孔(腹痛)の2点です。
・出血
①術中出血
術中の出血は電気で焼いたり、クリップして止めます。あまりに大きな病変ですと大量出血で緊急手術といったリスクはあります。
こういった病変に関しては万一を考えて入院を推奨しますが、実際のところここまでのものにはあまり遭遇しません。
②後出血
術後の後出血というものがあり、傷痕の再生過程で血管が露出して出血したりするケースです。これは大体術後数日から1週間の期間に起きることが多いため、こちらに関しては実は入院の意味があまりありません(多くの病院は治療翌日に退院のため)。
・穿孔
①術中穿孔
術中に通電した際は一定頻度で傷口が穿孔することがあります。この際はクリップで傷を閉じて対策します。
終わった際に腹痛があれば注意で、少し食事を制限したり抗生剤を予防的に投与することがあります。
基本的に穿孔が心配されるのは水を注入するEMRやナイフを使うESD・HybridESDです。
そういったリスクが強く心配されるような病変は入院を推奨します。
②遅発性穿孔
治療が数日たって遅れて穴が開いて強く腹痛が出るケースがあります。これも対応は同様ですが、あまり程度が低いと外科手術になることがあります。
以上より術中出血のリスクが高い病変、難易度が高く穿孔リスクが高いような病変は入院を推奨します。
一方、この中で一番頻度が多いのは術後の後出血なのですが、これば入院中には実は起きないため、これに対応できる状況であれば入院の必要性は乏しいということになります。
当院はデジスマアプリを活用して、日帰り手術とみなせる病変に関しては、術後患者様と連絡を取れるようにしており、なるべく平日で予定を組んで術後に当院で対応できるような状況を作っています。
また有事は連携病院でも対応できる体制は整えています。
費用
ポリープの大きさと数によって国が決めている点数が変わります。
しかし、3割負担で概ね3万円程度になります。
治療に使う道具はクリニックの持ち出しになるため、実は難しいものほど収益は減ります。
ESDやHybridESDは直腸病変など、リスクの低いもので30分以内に確実に終わりそうなもののみ対応可能ですが、自費で15万円としています。
まとめ
以上、当院で施行可能な日帰り大腸ポリープ切除術について解説しました。
基本的には事前来院またはオンライン診療で診察をしますが、ものによっては院内のみで当日治療も可能です。
よろしくお願いします。
↓当院の内視鏡について
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