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機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアとは

機能性ディスペプシア機能性ディスペプシア(FD)とは慢性的に上腹部痛みや胃もたれ、腹部膨満感があるものの、症状の原因となる明らかな疾患がない状態をいいます。
実際のところは多くの患者様がFDの診断がつき、症状に悩まされています。

 

機能性ディスペプシアの症状

心窩部痛、上腹部痛、胃もたれ、腹部膨満感、嘔気など、上腹部を中心としたさまざまな不定愁訴が症状として現れます。

 

機能性ディスペプシアの原因

原因としては胃・十二指腸運動機能異常、内臓知覚過敏、ストレス、心理状態、遺伝的要因、ライフスタイル、感染性胃腸炎罹患後など多因子が複合的に関与しているものと考えられています。
内臓の知覚過敏とは、FD患者は健常者より胃の進展刺激で痛みを感じやすかったり、腹部膨満感を感じやすかったりするとされています。ストレスなどの心理社会的因子も影響しやすく、抑うつや不安などは症状に関連しやすいといわれています。また一定頻度で感染性腸炎が治った後にFDの症状が続く方もおられるとされています。ライフスタイルに関しても運動不足、不眠、食習慣の乱れが原因になりえるとされています。

また、厳密にはピロリ菌感染を伴うディスペプシア症状を呈する患者様はH.pylori関連ディスペプシアとして取り扱われており、除菌療法により一定頻度の方は症状が改善することが報告されています。

 

機能性ディスペプシアの検査

基本的には除外診断になりますため、まずは胃カメラなどの検査で他に何もないことを確認することを推奨します。
当院の胃カメラ検査の特徴は、①スムーズな予約から検査の体制、②徹底した鎮静剤の調節による苦痛の除去、③AI技術による最新の検査設備の3点を考えています。
胃カメラに関しまして事前診察なしでWEB予約も可能で検査しやすい状況を整えています。

当院の胃カメラ検査

 

機能性ディスペプシアの治療

ピロリ菌感染がある方はまずピロリ菌の除菌療法を施行します。一定の頻度の方は除菌により症状が改善する可能性があるとされています。
ストレスなどの心理社会的要因や、運動不足、不眠、食生活の乱れも要因となりえることからこれらの生活リズムを整えることも重要です。
治療は症状に応じて、酸分泌抑制薬、運動機能改善薬、漢方薬などを処方させていただきます。

ピロリ菌について