過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群とは腹痛または便通異常(下痢・便秘)が慢性的にあるものの、検査によって異常を認めず器質的な疾患が否定的な際に診断される症候群です。
過敏性腸症候群の症状
症状としては慢性的な腹痛や排便異常、典型的には下痢と便秘を繰り返すといった排便が安定しないことが多いです。
過敏性腸症候群の原因
原因としてはストレス、心理状態、遺伝、腸内細菌、感染性腸炎の罹患後など様々な要因が影響するとされています。特にストレスやうつや不安などの心理的異常は症状に影響しやすいと考えられます。感染性腸炎にかかった後も一過性に同様の症状が生じることもあります。基本的には疾患を除外する必要があるため大腸カメラなどを推奨します。
過敏性腸症候群の検査
過敏性腸症候群は基本的に除外診断になります。大腸カメラで慢性的な下痢・便秘を呈する器質的な疾患がないことを否定することが大前提となるため、まずは大腸カメラの検査をお勧めさせていただきます。
当院の大腸カメラ検査の特徴は、①徹底した鎮静剤の調節による苦痛の除去、②日帰りのポリープ切除術(大きいものも対応可)、③オンライン診療を用いた来院不要の下剤郵送体制・病理結果説明の3点を考えています。患者様が受診しやすく、使いやすい環境を整えていますためご活用いただけたらと思います。
過敏性腸症候群の治療方法
治療は生活指導、例えば脂質が多い食事・カフェイン・香辛料・ミルク・乳製品などで症状が増悪する際は控えていただいたり、適度な運動も有用とされています。薬物療法としては基本となるイリボーやコロネルや、他にも整腸剤、消化管運動機能調節薬、漢方などを症状に合わせて適宜効果を見ながら調節させていただきます。