マロリーワイス症候群とは
マロリーワイス症候群は典型的には飲酒後に頻回嘔吐したことで、食道と胃の境目の粘膜が切れることで出血を起こす疾患です。
内視鏡検査で嘔吐反射が強い方で検査中に嘔吐反射が強い際も同様のことが起きることがあります。
マロリーワイス症候群の症状
食道と胃の境目の粘膜が切れることで出血を起こす疾患ですので、吐血することがほとんどです。典型的には飲酒後や胃腸炎など頻回に嘔吐した際に、嘔吐物に血液が混じっているというエピソードが多いです。
マロリーワイス症候群の原因
上述のように何度も激しく嘔吐することが誘因となります。多くは飲酒が原因となりますが、胃腸炎などで具合が悪く何度も嘔吐した際や、胃カメラの検査で嘔吐反射が強い方は検査中に食道と胃の境目が切れて出血を起こすこともあります。
マロリーワイス症候群の検査
マロリーワイス症候群は緊急で胃カメラで止血処置が必要になることがあります。当院は基本的には完全予約制で胃カメラの検査を行っていますが、緊急で内視鏡が必要と判断された際は可能であれば当日の検査も可能です。まずはお電話でご相談ください。その際は必ず食事は摂取せずにご来院ください。
マロリーワイス症候群の治療
少量の出血であれば治療を必要とせず自然に止血されることもありますが、出血が持続する場合は内視鏡的に止血が必要となります。内視鏡で傷口を確認し、クリップを使って傷口を塞ぐことで止血処置を行います。